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2017.06.04 Sunday
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    贅沢なお産

    2006.05.30 Tuesday
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      「贅沢なお産」 漫画家桜沢エリカさんの出産エッセイを元にしたTVドラマが今夜放送されました。ドラマコンプレックス「贅沢(ぜいたく)なお産」(日本テレビ系、30日午後9時)。
      http://www.ntv.co.jp/d-complex/contents/20060530m.html
      http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20060524et04.htm
       番組では、超豪華産院で「水中出産もおまかせください」とうけつつ、新生児室があって母子別室だったりとか、その病院へ早期破水の妊婦さんが入院していったりとか、主人公の自宅出産のお願いに対してはいはいと引き受けてしまう助産師さんなど、つっこみどころも満載でしたが、出産情報として開業助産師の神谷整子先生の自宅出産介助の様子も紹介され、東京都初のBabyFriendryHospitalでもある日本赤十字医療センターにも取材してあり、自然分娩の吉村医院にもTVが入りととっても盛り沢山の番組になっていました。赤十字の分娩台、丸山産婦人科の産院見学で見てきたのと同じ最新式だったなぁ。
       「贅沢なお産」がキーワードとなる一方で産める場所が無くなる「お産難民」も現実に発生しているのが関東の現状です。土曜日、長野県南部伊那地方で行われたシンポジウムでは埼玉や群馬から分娩を断られて臨月の妊婦さんがこの地方の病院に転院してきていることが医師から紹介されていました。伊那谷の日赤は産婦人科医が減ってついに分娩予約をお休みしてしまいました。日赤の分娩再開を願ってシンポジウムを企画・運営されていたお母さん方を目の当たりに見て、お産の贅沢さは何でも選べるってことではないんじゃないかな。と感じました。もう一度このスタッフと産みたい・ここで産みたいと感じることのできたお産。地域医療のこと、行政のことについて学び、発言し行動していくエネルギーが沸き起こるお産体験。贅沢な、得がたい経験をされたのではないでしょうか。  文責・usiki@篠ノ井 続く
       私もお産をしなければ、乳児ををかかえなければ、長野県の保健医療計画を調べたり県立こども病院にお話を聞きに行ったり、市の子育て支援マスタープランとにらめっこして意見書を出したり・・・アリエナイなぁと思います。そもそも勤めてた会社と戦おうと労働基準法を読んだり監督官に相談したり(結局円満退社しましたが)今までの自分じゃアリエナカッタ。妊娠・出産・育児は自分とこどもの中に流れる命の豊かさに気づかせてくれました。
       でも自然ないのちって豊かと同時に厳しい。現代社会でそれを守ろうと思ったら楽じゃない。お産の贅沢って楽じゃない豊かさ。「お産は消費できない。ファッションやライフスタイルのように雑誌でショッピングをするように、誰かが良いと言っていたからじゃ駄目だと思う。沢山お金を出せばいいお産が、好きなようにできるってもんじゃない。お金を出して治療さえすれば赤ちゃんの健康も・性別も思うまま。そんなことは有り得ないし、だから授かり物。命は基本的に厳しくて選べなくて・・・だから得がたい、豊かな、経験になるんじゃないかな。」友人の言葉ですが、私の心に残っています。

       ドラマ見ていて自宅分娩・助産院が注目されてるんだなと改めて思いました。でもね、私の出会った助産師さんはやさしいと同時に厳しかったよ! 最初の妊婦健診の時には「あなた、本当に何にも考えないでここ(助産所)に来たのね〜。そういう人はめずらしいのよ〜。」と言われてしまいました。はい、すみません、勉強しますということで、本を貸していただいたり、体重計とにらめっこしたり・・・。吉村医院ではないですが、畑と庭の草とりは毎日、水泳が自己流で週2回1キロずつ。自分でも専門書もどきの本を何冊も買って、お風呂で半身浴をしながら読みましました。自分のお産は自分で作るという気持ちにだんだんなっていきました。
      助産院に初めて受診した日を覚えていますが、超音波で赤ちゃんの様子、胎盤の場所(それが重要なことだったと随分後でわかりました)、どうして助産院を受診したのか、だんなさんはどんな人・・・話を聞かれているうちに30分は過ぎてほとんど1時間近く経っていました。診察が予約制なので待ち時間は無いのですが、随分とまぁのんびりとした先生だことそんなことまで知ってどうするんだろう。と思いました。私としては、病院のてきぱきとした診察(内診が痛いのだけはいただけませんが)に慣れていたのでびっくりしました。先生が言うには、その人の人となり、家族の様子、考え、知り合うことによってその人のお産の様子もだんだん分かっていき、臨月までに信頼関係ができていなければとてもお産はできない。ということなのだそうです。
       そもそも忙しい、忙しいと過密スケジュールをこなしていく日常から、お腹の赤ちゃんと向き合ってその声が聞こえるような日常に変えていかなければ(多くの人が自然に本能的にそういう風に気持ちが変化していきますが)出産・育児を乗り切っていくのは大変。お産はスケジュールどおりには進まないし、赤ちゃんは効率よく育っていったりしないし。「性別は神様の領域だと思うし、生まれてきてからご両親が最初に知るという方がいいと思っているので私からは言いませんが良いですか?」とも言われました。その代わり胎児の身長と頭囲・推定体重は角度を変えてそれは執念深く毎回測っていました。赤ちゃんにもうちょっとこっち向いてね〜とか話かけながら時間かけて測っていました。ちょっとでも異常があればそれを見つけ出してお産になる前に転院しなければいけないし、赤ちゃんの大きさ・太り具合はお産の成り行きと予後に大きく影響するのだそうです。
       助産院・自宅出産など、開業助産師さんが取り上げるお産は基本的に他の妊婦さんと重なる訳にいかないので、設備にも影響されますが年に10人前後とか、多くても月に数人とかです。いいお産にするための努力。死なない覚悟。いろいろ求められます。私も少しずつ成長して、性別はどうでもいい。異常があってもいい。私のお腹を選んで私の家族を選んで生まれてくるんだから、どんな命でも歓迎してあげたい。運命ということに対して開かれた気持ちでお産を迎えることができました。順調なお産と元気印の赤ちゃんが生まれて、かえって拍子抜けしてしまいましたが。

       自宅分娩は出産全体のうち1パーセントしかいないけれど、毎年その件数は増えているということが番組で紹介されていました。産婦人科のお医者さんの中では自宅出産に否定的な人が多いです。開業助産師さんの嘱託医を引き受けてくれる産婦人科のお医者さんは少なくて、助産所と平行しての妊婦健診に協力的でない病院も多いです。助産所と病院の協力関係が密でない、お互い知り合えていない中で、救急車で急変の妊婦さんが運ばれてきたら、そりゃもうお医者さんは嫌〜な気持ちになっちゃいますよね。妊婦さんもここで産むはずじゃなかったのに!とかうわごとで叫んでたりしたら最悪ですよね。搬送受け入れをする立場側としてはそういう気持ちになって当然だと思いますが、この状況の中で、自宅出産を無視することはできなくなっていくのではないでしょうか。搬送について、紹介転院について、嘱託医について、もっといいパートナーシップを作っていってもらいたいな。一般人にも協力できることは何かないのかな。。。と感じます。
                         
      四季折々comments(6)trackbacks(1)|-|-|by usiki@篠ノ井

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      2017.06.04 Sunday
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        コメント
        >開業助産師さんの嘱託医を引き受けてくれる産婦人科のお医者さんは少なくて、助産所と平行しての妊婦健診に協力的でない病院も多いです。

        自分の病院で手一杯。さらに、医療機関でもないところの嘱託なんてやっていられないですよね。


        助産院、最近ブームになっている割に闇の部分はほとんど知らされませんよね。
        このことについては如何お考えなのでしょう?

        ちなみに、現実にはこういうことだって起きるのですよ。
        http://plaza.rakuten.co.jp/josanin
        |al|2006/05/31 1:07 PM|
        >助産院、最近ブームになっている割に闇の部分はほとんど知らされませんよね。

        自宅出産件数は毎年上昇しているという番組で紹介されたデータについて、だからしっかりした搬送・連携の仕組みを整備しないと困るというのが私の文の趣旨です。現実100人中5人までが助産師と出産しているのですから。
        番組は深くはありませんが「お産」入門編としてはとっても良かったですよ。何てったって最初妊婦はハイヒールを履いて登場。どうしてそんな靴履いてんのとつっこみを入れていたら途中で階段を落ちて救急車で運ばれました。お腹の命は自分のエゴ・見えを取り払い大切にしなくてはいけません。生む場所は(近いから安いからではなく)選ぶことができるのでいろいろ調べてみて。という番組だったのではないでしょうか。

        |usiki@篠ノ井|2006/05/31 8:10 PM|
        しっかりした搬送・連携の仕組みがあっても、1分1秒を争う「突然の事態」が起こりうることがあるケースの数々を本当にご存じでしょうか?たとえ、妊婦が努力を続け、胎児が健康であった場合でも。私は助産院で出産し、そのケースにあたり、赤ちゃんを亡くしました。万が一の時、死により近いという「闇の部分」についての情報も、「その良さ」を訴えるのと同じくらい伝えて欲しいと思うのは無理な事なのでしょうか。。。
        |neko|2006/05/31 10:32 PM|
        ほとんどの分娩は正常に経過しますが、分娩中の異常も多いです。一口に分娩中の異常と言っても、いろいろです。

        妊娠中の体作り・心作りでは予防できないお産の異常(前置胎盤とか、常位胎盤早期剥離とか、癒着胎盤とか、狭骨盤とか)も非常に多いです。

        分娩前に診断できる異常(前置胎盤、骨盤位など)も中にはありますが、発症を予測できない異常(羊水塞栓症、癒着胎盤、常位胎盤早期剥離など)も非常に多いです。

        羊水塞栓症などのように、分娩場所がどこであってもいまだに母体死亡率がきわめて高く、母体の救命が困難な疾患もあります。

        例えば、常位胎盤早期剥離は、自施設での発症例では発症直後の適切な治療で母児を救命できる場合が多いですが、他施設からの母体搬送例では(来院時すでに子宮内胎児死亡となっていることも多く)児の救命率は著明に低下します。

        分娩中に何か異常が発生した時に、その場できちんと対応できるかどうか?が人生の大きな分かれ道となる可能性もあります。

        従って、分娩が正常に経過しているうちは不必要な医学的処置は一切実施しないが、分娩経過中に医療の助けが必要となった時には直ちに適切な医学的対応が実施できるような分娩環境が理想だと思います。
        南信の一産婦人科医|2006/06/01 5:16 AM|
        多分、幸せな例ばかりなのでしょうね。
        こちらの管理人さんの周りは。

        陣痛が起きた時に赤ちゃんは元気だった。
        だけど、生まれてみたら死んでいた。
        そんなことが私の身近でありました。

        それから、これは産婦人科医院ですが、
        早産した未熟児は車で5分のNICUがある病院ではなく、車で40分かかるNICUのある病院に運ばれました。これは首都圏で普通に起こっている状況です。
        こういう状況があるのに、応急処置でさえかままならない助産院・自宅を安易に強く勧めるのか、お考えを拝したいです。

        それから
        「自分らしいお産」
        昔はお産に自分らしさなんて求めている余裕なんて無かったと思うのですが、これはどうなのでしょう?

        |al|2006/06/06 8:14 AM|
        お産はファッションではないので「自分らしさ」ということがキーワードになるかどうかは?ですが。妊娠・出産の場で産む女性が大切にされて、その癒しが赤ちゃんに対しても溢れ流れて結果赤ちゃんも大切にされるそこに「いいお産」はあると思います。それには助産師さん自身が尊重され充実し助産を実践できる場があり、産科医師が母性を評価し自分の仕事に喜びを持てるような体制作りが必要なのではないでしょうか。というのがusiki@篠ノ井の個人的気持ちです。
        |自分らしいお産|2006/06/14 12:26 AM|









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        南信州新聞社:「院内助産院」勧める意見も
        南信州サイバーニュース、5月30日http://www.minamishinsh
        • ある産婦人科医のひとりごと
        • 2006/05/31 2:20 PM
         
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